第6回 アンティスィペイションの力

さて今回はAnticipation というお題です。

実は私が説明してきている内容はアニメーション12の法則といって

アニメーションを作るうえでは欠かせない12のルールに沿ったものになっています。

ただその12の言葉を並べたところで深く理解することは困難です。

分かっていてもそれを実際に作品で活かせるかどうかはその利点をちゃんと理解しているか

どうかとういうことになります。

今回もその12のルールの内の一つ Anticipation アンティスィペイションです。

これは日本語で言うところの予備動作でしょうか。

直訳しても"予備動作"にはなりませんのでこれを使うのはアニメーションの話をしているときだけにしましょう。(^_^;)(アメリカでもこれはアニメーターにしか分からない使い方です。)

いい例がグールグルイメージで見つかりましたのでコチラを見てください。


この画像の場合一人の人間が両足で踏み切ってジャンプをしています。

ニュートラルの姿勢からジャンプにいきなり移行したらもちろん不自然なアニメーションになりますね。

この間にあるジャンプをするための予備動作こそがアンティスィペイションなんです。

「こんなもん言われなくても忘れねぇよ」と思う方も居るかもしれません。

しかしこれはジャンプを例に出しているからこそ当たり前のように見えるのであって

実は小さな動作のなかにもコレと同じ要素が沢山詰まっています。

そしてそれが料理のスパイスのようにちゃんと効いているか効いていないかで作品の上質さが

決まるということです。

さてここからたまたまYoutubeで見つけたTangled 塔の上のラプンツェルの動画がそれなりに良い例になりそうなので今回はその動画を利用しつつご説明します。

※注意:ビデオでうざったいほどアンティスィペイションと言っているんですが他に説明方法がわからないので多様しています。m(_ _)m



I'm using this Disney animation movie clip for educational reasons. I do not claim copyright to this video.




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