幸田露伴の幸福三説 分福


昨日は、幸田露伴さんの幸福三説のうちの、惜福を中心に紹介しました



次の分福について紹介していきたいと思います

分福とは、福を他の人にも分け与えるというものです

たとえば、自分の畑でスイカが実って取れたとします

そのスイカをすべて自分のものにするのではなく、一部は切り分けて、隣人などに分け与える事を分福と言います

これは仕事においてもあることでしょう

仕事をしていて、複数の人がかかわったにも関わらず、手柄を自分一人のものにしようとする人がいるでしょう

そうした人は分福が出来ない人で、結局は人が離れていき、福も逃していきます

部下の手柄を横取りしてはいけませんし、上司はなるべく部下を引き立ててあげて、自分の成果でも、部下に分けるように分福していくと人望が出てきます

また部下であっても、自分の成果を独り占めせず、上司などの助けがあって成功できたという形に持っていけば、出世もしやすいでしょう

豊臣秀吉にしてもそうした事を意識的にしていたようです

毛利攻略を秀吉は命じられて行っていたのですが、ほぼ攻略がなった段階で、自分だけでは出来ませんと言って、上司である織田信長に助けを求めています

実際には秀吉だけで毛利を倒せたでしょうが、最後の成果を織田信長に献上しようと考えたのでしょう

そのように、部下であっても自分の手柄を独り占めせず、上司や周りの同僚のおかげで出来たのだとしていけば、人望が出て出世していくことでしょう

周りにも福を分けていくという考えは、このブログで述べています愛の考えに通じるものがあるでしょう

愛は人に与えることで、自らに返ってきます

人に向けた愛は、いつか回りまわって、自分へと返ってくるのです

分福というのも、そうした愛の法則に通じていて、福を分け与えると、いつしか自分へと戻ってきて受け取れます

長くなりましたので、また次回に続けます

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