アトランティス大陸・アモンの物語
かつてアトランティスと呼ばれた幻の大陸がありました
その大陸は何度もの陥没を経験しています
最後まで残っていた地の都市を、ポセイドニスと呼びました
後の哲学者プラトンはギリシャ神話の海の神ポセイドンと名称が似ていたため、混同してしまったようです
アトランティスでは巨大な黄金に輝くピラミッドが、発電所のように大陸のあちらこちらに建し、都市にエネルギーを供給しています
いまひとつは植物の種子よりエネルギーを手に入れていました
それらエネルギーを利用して空を飛ぶことも、水中に潜ることも可能です
特殊な光りを植物にあてて成長を促しわずか数週間で作物を実らせることも出来ました
大賢者トートがアメンティの大ホールへと降りてより数千年経ち、アトランティス人は科学文明を謳歌していました
ある日のこと、アトランティスの人々は、空に流星とは違う光の煌めきを見つけます
光はジクザクに空中を走ったり、幾つもの光が群れをなして飛んでいました
人々は災害の前触れか、神様が現れるたのではないかと騒ぎになり
そのうち光の群れの一部が広間に降りたちました
光る乗り物から降り立ったのは不思議な姿をしたものたちです
彼らは別な星から来た異星人だと名乗りました
もといた惑星が滅びてしまい、住めなくなったため宇宙を漂流し、地球へと到着したと言います
政府との話し合いにより、アトランティス大陸の一部に移住することが決まりました
同じころ、さらに別な惑星の者も訪れました
彼らは移民してきた異星人とは違い、軍事技術を提供すると言い寄ります
当時のアトランティスは対立する国に囲まれていたため、軍人や政治家たちはその申し出を喜びました
見返りとして、人々のいくらかを誘拐して実験されるのを黙認しなければいけませんでしたが、軍人たちは国民に黙って密かにその異星人たちと条約を結び、科学技術の移転をしました
そして彼らの力を手に入れて、遺伝子操作のようなことまでしていたのです
人工的にクローン人間を造りだし、労働力として奴隷にしていました
大きな工場で、まるで製品を造るように、奴隷にするための人造人間を大量に生み出したのです
人造人間として能力の劣った者や小人、様々な動物と掛け合わせた、羽根の生えた者や尻尾を生やした存在をも奴隷として作り出していました
牛と人間とを掛け合わせ、角の生えた怪力の者を創り出し、前線での兵士にしたり、イルカと人間を掛け合わせて、水中でも活動できる者を作り出しました
さらには、特殊な石でエネルギーを増幅させ、地球の気象を変動させる兵器まで手に入れました
気象兵器は特定の地域に地震や津波をおこし、雪や雨を大量に降らせます
新しい生命を創造したり、天変地異を自在におこせる能力を手に入れたアトランティスの指導者たちは、自分達がまるで神に成り代わったような気分でいました
当時のアトランティスでは幾つかの王家があり、実際の政治は軍人や学者、経済界などの団体の代表が牛耳っていました
王位はすでに権威が落ちており、名誉職のような実際にはほとんど権限のない立場で、専門職が政治などを取り仕切っています
アトランティスも末期の頃、アマンダ族の王家にアモンと名付けられた王子がお生まれになりました
アモン王子は美しく、たいへん聡明で愛情深く成長しました
王様も妃もアモンにはたいへん期待していました
アモン王子の住む黄金のピラミッド宮殿には、内部に光りの溢れる部屋があり、水が流れて様々な木々が植えられています
その植物園でアモンは瞑想にふけり、かつての大賢者トートからの指導を受けていました
アモンは当時のアトランティスにおいて、誤った思想や争いの心が蔓延するのをなげいていました
「人々は科学万能に酔いしれ、まるで神にでもなったかのようにおごりたかぶっている
争いの心が蔓延し、国と国とは戦い、人と人は闘争しあっている
このような時代だからこそ、平和で人々の心を結び付ける思想を説くべきではないか」
成長したアモンは王位につくと、人々に愛と平和の大切さを説きました
「私たちを生かして下さる神を愛し、その子である人を愛し、最後に神の似姿である自分を愛しなさい。互いに平和に暮らし、静かに神に祈りを捧げなさい。
日々神に祈り守護霊と対話せよ
能力のすぐれた者が偉いのではなく、人は愛の深さによって神に近づくのだ
たくさんの施しをした者が愛多き者とされているだろう
しかし、たとえどれほどの物を施したとしてもそれが己の犠牲にならなければそれはむなしい
わずかしか施せていないとさげすむこれらちいさき者の施しこそ神はお喜びになるのだ
人はその愛の量ではなく、深さによりはかられるのだ
より己の保身を捨てて人のために尽くす者こそ愛深き者と呼ばれる
汝らよくよく反省し、その愛の思いによこしまな思いが含まれていないか、自らを飾る思いが含まれていないか反省せよ
見返りを求める愛はむなしい
外にあらわれた行為でなく、内なる心を点検せよ
日々愛深き者となれるようよくよく祈りなさい
己を捨て神の思いのもとに生きる者は、神とともに生きるのである
神は形のあって目で見て、手で触れるものではない、神の思いに生きる者の内に働いている
人のうちに愛の思いのあるのは、人が神の子である証拠である
人が愛の働きをする時には神はそのうちに働いている
神を見んとする者は私の働きを見よ
神は私とともにあり」
アモンの教えは、一部には熱狂的に受け入れられ、その他には反発を生み出しました
当時の人々は神は合理的なものであり、理性によってとらえられるものこそ神だと思っていました
ですから、アモン王の言う、目に見えない神や愛などと言う言葉には、見向きもせず、むしろ何かと対立する王を煙たがっていました
そこで理性的な神を信じる当時の神官たちはアモンを詰問しました
「我々は先祖よりこのかた、神を崇めてきた。我々の神は理性に合う神である。あなたの神は何者か」
アモンは答えて言いました「私の信じる神は愛の神。神は愛である。口先で神よ神よといくらとなえても、愛がなければあなたたちは神から離れている」
これを聞いた神官団はアモン王が自分達を侮辱し、先祖から受け継がれた神の教えを踏みにじっていると考え、激しく怒り彼を殺すべきと決意しました
さらに王位を継承してアガシャーと名をかえたアモンは、遺伝子操作による奴隷人の創造や、気象兵器の利用を止めさせようとしました
ですが、一度手に入れた力を手放すのを嫌う、政治家や軍事指導者は、アモンを憎み、神官団と手をくみ亡き者とすることに決めました
さらには、新たな勢力でベリアルという神を信仰する者たちがいました
彼らはお金儲けと、人身御供を要求する神を崇める者たちですが、軍人らと一緒になってアモン王を滅ぼそうとしたのです
彼らは手を組み、まずはアモン王の周辺を守るためとして、警護の者を付けます
実際は王のスパイとして行動や発言の一々に目を光らせていました
王の側近にある者たちは彼を敬い、心酔しておりましたが、彼らが反乱を企てているとして捕らえて、次々に投獄されました
彼らはアモンに賛同する者たちを捕らえては拷問し、影響力を削ごうと考えていたのです
そしてある日のこと、普段は静まった王宮に、突然悲鳴が鳴り響きました
軍人が雪崩をうって王宮に入り込み、アモンと王族らをすべて捕らえて一箇所に集めました
広大な広場に集められたアモンや王族と彼らの仲間を処刑してしまいました
アモン王は最後に彼らを許したまえっと言って亡くなりました
それから間もなくしてアトランティスでは奇妙な現象が続きました
昼間に空が真っ赤に染まったり、動物たちが騒ぎ出し、姿を消しました
アトランティスの人々がいつものように生活していた時です
大地が唸り声を発したかと思うと、巨大な地震が起きて、地面はひび割れ、建物は次々と倒壊し、人々は悲鳴をあげて逃げ惑い、おののく人々を巨大な津波が襲い、すべてが飲み込まれてしまいました
一夜にしてアトランティス大陸は天変地異により、海中に没してしまったのです
気象兵器の暴走が原因とも言われています
大陸の海没により、すべてのアトランティス人が滅びたと思われたのですが、それより前にアモンの身内のうち、わずかの者たちが迫害から逃れ、飛行船でエジプトへと移ってたのです
アモンの子息とお弟子さんたちは、新たなエジプトの地で彼の教えを伝えました
アモンの物語はアトランティスからエジプトへと続きます
アトランティスの最後は、人々のうちに悲しみと心の痛みとしていまだに残されています
どうか、痛みは治りますように、傷は癒されますように、罪は清められますように
夢の物語の続きはまたいつの日にか
追記
エドガー・ケイシーの本を読んでいると、アトランティスから逃れた彼らは、身体の一部に動物の身体(羽根や体毛など)のついた者を治療し、普通の人間の身体に治したという記述がありましたこれはおそらく遺伝子操作によって作られた者たちを治療したのではないかと思います
昔、Drモローの島という映画があり、離れ小島に住むマッドサイエンティストが遺伝子操作によって動物と人間を掛け合わせた生命を創り出しているものがありました
これはアトランティスでも実際にあり、インスピレーションによって作られた映画だったのかもしれません
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