ハチドリのひとしずく


わたしの好きなお話「ハチドリのひとしずく」を紹介します

森が燃えていました

森の生き物たちは われさきにと 逃げて いきました

でもクリキンディという名のハチドリだけは 行ったり来たり

口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは

火の上に落としていきます

動物たちはそれを見て

「そんなことをして いったい何になるんだ」と笑います

クリキンディはこう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」


ご存知の方もいらっしゃるでしょう、南米エクアドルに伝わるお話し

せっかくの良かれと思ってなしたことが良くない結果になりませんように

水を注いでいるつもりが、油を注いでいたことになりませんように

ことに政治的な判断は、良かれと思ってなしたことが、結果的に逆に出てしまう悲劇があるように思います

ひとびとの善良なる思いが、邪なる思いの者たちによって捻じ曲げられることもあります

羽ばたく宝石のように美しいハチドリ、花の蜜の好きなハチドリの純粋なる思いが、悪しきもの達によって汚されませんように

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