あの世への旅立ちの道程


人はいずれ魂の故郷である、あの世へと旅立つ時が来ます

あの世があることを知らなかったり、認めない者や、この世への執着が強いものは、旅立てずに、この世を彷徨うことがあります

無事に旅立った人は、はじめに三途の川に遭遇します

この川は、この世からあの世へと旅立つ境界線のようなもので、ここを渡ったら、もう戻れませんよ、っという心理的な境目が具現化したものといえます

人によって橋が掛けられていたり、船で渡ったり、浅瀬を歩いて行ける者もあれば、深い流れの急な河を、溺れかけながら渡る者もいます

この世的な物への執着や欲が強かったものは、霊体が重くなり、おぼれかけるようなことになります

そして三途の川を渡った後には、人の集まる建物の中に立たされて、その人が生前に行った行為や思たことを、映画のように上映されます

この世ではバレずにいた悪行も、善良な表とは裏腹に悪意を思っていたことも、すべてがさらけ出されます

それらが多くの人の前で公開され、恥ずかしい人生を歩まなかったか、誇らしい人生だったかを問われます

その後に、自分がどのような世界に赴くかが分かれるのです

人に愛を与えてきた人は、善良な世界へと帰り

人を傷つけて、嫌がられてきた人は、悪行をなす人々の集まる世界へと帰ります

その際に、この世での名誉や名声はなんら関係ないということです

たとえ大企業の社長として、様々な賞をいただいた人であっても、心が曇っておれば、暗い世界へと帰ります

たとえこの世では貧しくとも、身を削るように人へと分け与え、助けるような生き方をした人は、清らかな世界へと帰ります

あの世というのは実際に存在します

おとぎ話とあざ笑うものにも、数年か数十年後かには、必ず直面しなくてはなりません

だれひとり、逃れることが出来ないのです

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