海外で3Dアニメーターになるためには何をしたらいいの?
どうもヨーヘーです。
ここ最近モヤクリやAnitoon Academiaの開校など色々やっていますが
そんなこともあって、将来の夢へ想い溢れんばかりの若い方々からメッセージを
貰う頻度が増えました。
そこで一番よくあるのが
「海外でアニメーターになりたいのですが何をしておくべきですか?」です。
「海外でアニメーターになりたいのですが何をしておくべきですか?」です。
質問がかぶりやすいということは、つまり多くの人が気になっているポイント
ということでもあるので、今日はこのお題についてブログに書き残しておこうと思いました。
まず、この質問を「アメリカでアニメーターになる場合学んでおいたほうが良いこと」という限定したものにしましょう。
ここから書く内容は全て絶対になくてはならないというよりも
「それぞれの総合得点でアニメーターとしてのスキルに関係があるもの」と思ってください。
1.画力(人体や動物)
3Dアニメーターであれば絵を描く必要があまりないので上手くなくてもいいだろうと思われがちですが、ペンでキレイなポーズやリズムを描ける人は3Dアニメーションでもキレイなシェイプをすぐに導き出せます。上手ければ上手いほど利点は大きいです。ただカラーはあまり関係ないので白黒でも問題ありません。絵が上手くなければアニメーターになれないことはまったくありませんが日頃積み重ねておける準備にスケッチをすることは効果的だと思います。
2. 12プリンスィプル
アニメーション12の原則とも言われていますが、ジャンル問わずアニメーション全般を構成している要素を12個に分けて説明しているものです。これは実際にアニメーションを自分の手でつくりながら実感をしつつ学ぶのが一番なので、本を読んだだけではあまり意味がありません。この12の要素は後々必要になってくるものだということは覚えておいた方が良いでしょう。
3. アナログの2Dアニメーションをやってみる。
ライトボックスとアニメーションペパーを買ってきて2Dをアナログでやってみると良い経験になります。面倒かもしれませんが2Dアニメーションは一から全部手描きなので1フレームごとに自然と頭をつかって作業することになります。この過程を経ているかどうかは実際に3Dアニメーションを始めた際に大きな違いを生みます。私も2Dから初めて3Dに移行したくちですが、アナログの経験に感謝したことがあっても、無駄になったと思ったことは一度もありません。
4. 英語力
当たり前ですが学校で学ぶ上でも、会社に勤める上でも最低限度のコミュニケーション能力は必須です。流暢である必要はまったくありませんが英単語を一日一個ずつでも覚えておけば後に非常に役立つでしょう。
5. クリティーク(批評)への慣れ
アメリカでは自分の作品を人に見せてコメントを貰いそれを反映させるということが当たり前です。
自分の大切な作品だからといって他人からの指摘に敏感になってはいけません。
どんどん見せてどんどん駄目なところを発見し、直し学び次に生かすことで成長していけます。なんでも良いので作品を作ってそれを人に見せるということになれておきましょう。もちろんネットにアップロードなどの間接的な見せ方ではなく同じ空間にいる目の前の人に見せましょう。
6. Mayaの使い方
アメリカの3Dソフトの支流はMayaです。MaxやMotion Builderを使っているところもありますが学生として始めるのならMayaがベストでしょう。仮にMayaで本格的にアニメーションを学びたいとあってもMayaそれ自体の使い方が分からなければクラスでも置いてきぼりです。(Mayaがまったく分からないという方は、Anitoonのタグ「アニメーション講座」をクリックし、一番最初の記事から一つずつ読んでもらえればスタートラインに立てると思います。)
理想としてはある程度のアニメーションならMayaで作れるというレベルまでなっておくことです。
7.ディズニーやピクサーなどの映画を英語で見る。
これも当たり前ですがプロの作品をしっかり見慣れておくことも仕事のうちです。
楽しむだけなら吹き替え版で問題ありませんが技術を盗むために見るのであれあばリップシンク(言葉に合わせた口の動き)をしっかり確認するためにも絶対に英語で見ましょう。コマ送りなどできるようであればこれも非常に効果があるのでオススメです。
とりあえずパッと思いつくのはこんなところでしょうか?
他にも思い当たるものがあれば書き足そうと思いますが、上記の6つだけでもそれぞれを深く掘り下げれば永遠と続くものばかりなので、「今のうちから準備しておけること」としては十分すぎる量だと思います。
難しいことは考えずにただこれらをひたすら毎日やっていれば1年後には見違えるほどの変化があることは間違いないでしょう。
若い未来のアーティストの皆さん、頑張ってください!
Komentar
Posting Komentar