(学生さんへ)仕事でアニメーターを目指す上での日米の違い。
どうもヨーヘーです! 以前日本に帰国した際 「 ピクサー も 日本のスタジオ もどっちも好きなので、日本でキャリアを積んでからアメリカにいってみたいのですが可能でしょうか?」 という学生の方に会いました。 きっと同じような思いをもってらっしゃる学生の方も多いかと思ったので 今回は、改めてこの点について僕の考えを書こうと思いました。 まず... 日本でアニメーターとしてのキャリアを積んでアメリカで通用するのかしないのか。 これは僕個人の意見になりますが、日本でプロとして活躍しそれなりに見ごたえのある作品をつくれたのならばそれはアニメーターとしての能力を証明したことになります。 アニメーターとして生きていく資格をとったような状態です。 つまりアメリカでも通用する資質をもっている状態といったほうがいいでしょう。 しかしそれが実際に 即戦力 になるかと言うと、また意味が違ってきます。 まず勘違いしてはいけないのは日本の野球界のように日本は米(メジャー)よりレベルが低いと思ってはいけません。(これはきっと野球界においても同じ) ハッキリ言って、 アニメーションスタイルがまず違います。 つまり日本のプロ、アメリカのプロを両国のスタジオでポンと入れ替えていきなり機能するかといったらしません。 もともと両方好きでしっかりと学んでいれば話は別ですがアニメーションをただ見ているのとそれについて学ぶのでは意味が違います。 ここで改めて「 アニメーターの仕事とは何か? 」について考える必要があります。 ものすごく簡略化してみると... プロの アニメーター はお金をもらうためにアニメーションをします。 そのお金は クライアント からもらいます。 クライアント はそのアニメーションで 視聴者 を満足させてお金を集めます。 クライアント は 視聴者 の満足するアニメーションなくしてはお金が集められません。 つまり、 アニメーター は クライアント の求めるスタイルのアニメーションがつくれなくてはお金を貰うに値しないのです。 ここで言えることは 何処へ行こうとアニメーションを愛する心があればいずれ通用するが、その国その場所で求められているものをしっかり理解しなくては、求められているアニメーションを提供できない。 つまり すぐには仕事にならない ということです。 じゃあ日本でプロになってからアメリ...